合同会社臨床運動障害研究会

レポート13 施設紹介

平成25年5月30日


日本は梅雨ですね。ドミニカ共和国(以下、R.D.)も雨期に入りました。梅雨は7月中旬までですが、雨期は11月まで続くとのこと。今のところ日本のように丸一日雨が降ってることはほとんどなく、水道の蛇口を一気に開けて一気に閉めるって感じの雨降りが多いです。いきなり降ってくるので、この時期は折りたたみ傘が必需品です。R.D.では、道路周りにゴミが散乱しているため、雨が降ると排水が詰まり、道路のあちこちで雨水が溢れて池のようになってしまいます。先日、環境教育隊員と話をしましたが、ゴミ問題に関してもいろいろとたいへんなようです(>_<) 雨期と同時にciclonの時期でもあります。昨年はsandyがドミ共をかすめて北上しNYで大暴れました。ドミ共はかすめただけですごい暴風雨やったので、上陸したNYはさぞかし。。。。やったでしょうね(^_^;)

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今回は私の派遣先ADRのPT部門紹介をしたいと思います。
理学療法は『Terapia Fisica』、略して『TF』と呼ばれています。
TF部門は、まず日本でいう科長と主任にあたる人がいて、その下で23人のスタッフが働いています。 その科長と主任にあたる人が僕のCPとなってます。
8~16時までが通常勤務時間ですが、それではとてもptが終わらないので、毎日半分程は残業してます。だいたい18時頃まででしょうか。1人1日にだいたい15~20人のptを診ています。

そしてスタッフ全員がpt免許を持っているわけではなく、下記のように分れています。
・terapeuta Fisico(理学療法士):専門資格で資格取得まで最低4年間必要です。養成校は首都Santo Domingoと第二の都市Santiagoに2校大学があります。ADRにも実習学生が毎日来てます。学生に教えることも今後のR.Dの発展に繋がると思うので、学生が見学に来たり質問されると僕もつたないスペイン語で学生指導も行っています。ただガムを噛んでいたり、椅子に座って話し込んでいたりと、日本の実習だと「即終了」ってな雰囲気の違いはありますが(^_^;)
・Terapeuta Fisico Tecnico(理学療法士技術者):専門資格で資格取得まで最低2年間必要とのこと。
・Auxiliar(助手):働きながら大学に通う学生です。ただAuxiliarであっても免許保持者同様、しっかり同額のお金をもらってRHを行っています(^_^;) じゃあ資格持たなくてもイイんじゃないの?ってなりますが、ADRでは資格によって給料が違うみたいですし、しっかり専門知識を持ったセラピスト養成ためADRが学費の負担をして大学に通わせるみたいです。

ptがRHを受けるためには、日本同様Dr.の初診が必要で診察後Dr.がRH必要と判断すればRHオーダーが出されます。ADRはNGO団体のため、ptが希望すればなかなか断ることができないとか。これがpt数がやたら多い要因の1つであると思うのですが、中にはRH goalや意義が見えないptも見かけられます。診察時にDr.からptの状態、予後等を『しっかり』説明してもらう必要があると考えています。RHはだいたい12回が1setになっていて12回後にDr.再診という形式のようです。再診時にRH継続か否かが決められます。Dr.診療部長とも話しましたが、今後変えていこうと考えているようでした。僕にも何か手伝えることがあるのかなぁ(-_-)

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