合同会社臨床運動障害研究会

レポート27 意識改革

2014年7月31日

今シーズンは雨季に入ってもあまり雨が降っていません。Ciclónもまだ来てないし、暑さは日々増してきてるし。。。。それでも日本の湿度の高い暑さとは質が違うので、まだ過ごし易い?のかもしれないですが。

 

先月末にCPが学科長を務める大学で、学生相手に特別授業をして欲しいとのことで行ってきました。2時間の特別授業、ゼロからスペイン語で作るとなるとイヤになりそうですが、今まで配属先で実施してきた勉強会のを利用して1つの物を作りました。
当日、大学でPC等の準備中に1通のメールが同僚に届きました。メール内容は何もなく、何か添付されてるのみ。同僚が「何だ、これ?」って見てると、、、、

僕は「早期リハビリ普及活動」に関して、当初から整形医や外科医に現状を訴えて、早期リハビリ開始の重要性を理解し協力してもうことが重要であると考えていました。当初は昨年11月に開催された整形・外科医学会での発表が目標にしてたんですが、当時は整形医とのコネがなく、元整形医の配属先院長に頼んでたんですがリハ医と整形医との仲があまり良くないとのこともあり、直前になって尻込みされて参加出来ませんでした。そのため、支部を訪問し支部近隣にある病院に啓発ポスターを貼らせてもらったり、時には直接Dr.に会って訴えてきました。しかし、現状は勤務中のDr.としっかり話することは難しく、また病院もDr.もたくさんいるので、そのやり方で多くのDr.に訴えるのには時間がかかり過ぎてしまうのが問題点でした。なので、もっと効率良く多くのDr.に訴える方法を模索していました。

そんな時、CPから配属先で勤務する整形医に話の解る若いDr.がいるよと紹介してもらい、自分の考えとプレゼン内容についてを話をしました。そのDr. Lopezは早期でリハビリのオーダーを出しているらしいのですが、私の行った研究の結果、術後からリハビリ開始までの平均日数を見て驚いていました。ドミニカ人に多い、他人のしてることまでは興味ないっていう典型な部分です。Dr. Lopezはいろいろとアドバイスをくれ、その中に7月に整形・外科医の学会があるから俺の上司に相談してみてはとアドバイスをくれました。後日、彼の上司であるDr. Gomezに相談すると、Dr. Gomezは学会委員であるとのこと。しかし学会参加は一存では決められないとのことで、ドミニカ共和国の整形・外科協会の会長を紹介してくれました。すると同僚が「その協会、俺の家の近所にあるやん」ってことで、一緒に直接協会まで出向き、現状訴えと学会参加について話をしました。検討させてもらうとの返事をいただき、学会まで約3週間となった、ちょうど大学での特別授業の準備をしている時に、連絡先として教えてあった同僚の携帯にメールが入りました。メールには「ⅩⅧ  Congreso Regional México, Centroamérica y El Caribe de Ortopedia y Traumatología, SLAOT 2014」の学会の電子パンフレットが添付されており、発表者の中にDr.に交じって1組だけセラピストである私達の名前が掲載されていました。「あれっ!?参加出来んの!?」って感じで、そこから確認作業と準備でバタバタ。。。。でも配属先の協力も得られ、無事に発表することが出来ました。

  

また今月は、首都にあるHospital de  Policíaでも機会をいただき、多くのDr.やセラピスト相手にプレゼンをさせていただきました。学会では時間がかなり押していたので、質疑応答の時間がなかったのですが、今回はプレゼン後に質疑応答やDr.間同士で話する様子もみられ、同僚が第二の都市Satiagoでは行っている現状を伝えると、Santiagoで働いたことのあるDr.から「Santiagoで行えていることが何故首都で出来ないのか」という意見や、「opeのしっかりしたプロトコールを作成する必要があるのではないか」との意見も出ていました。また他院でも働くDr.から、都合がつけばその病院でもプレゼンをして欲しいとの依頼も受けました。

 

当初思い描いていたことが実現出来ていることはうれしく思います。でも僕一人ではこのような大きなことはとても無理。助けてくれる協力者達のおかげだと思っています。そして大きなことが実現すればする程、協力者が増えてきてる=少しずつ意識を変えてこれてるのかな、認めてくれてるのかなと感じ、すごくうれしく思います。もっともっと大きな輪になって、将来良い変化をもたらしていってくれればと願っています。