臨床運動障害研究会スタッフの清水康弘が、理学療法士として2012年9月より(2年間)ドミニカ共和国に赴任しました。
青年海外協力隊では、どのような面接・語学研修を経て海外へ飛び立つのか?また、現地でどのような活動を展開するのかをレポートさせて頂きます。
少しでも同じ目標を持たれた先生方のご参考になれば幸いです。
僕の記憶にはロンドンオリンピックは無いものになるところでしたが、先日土曜日に入所以来1ヵ月ぶりにTVを見て候補生仲間達と男子サッカー:日本vsエジプトの応援しました。勝利したんで盛り上がりましたよ。その他の結果はインターネットから情報を得てます。
現在はどこにいてもインターネットのおかげで情報を得、世の中と繋がることが可能です。しかし今回、任国や地域によってはネットが通じない地域もあります。ネットは今では無くてはならないものになっており、日本の通常のありがたみを実感することになると思います。私の赴任予定はドミニカ共和国の首都サントドミンゴ。首都なのであまり心配はしてなかったのですが、カリブ海に浮かぶ1島のせいか前情報によると電気・水道が不安定とのことです・・・・
今回は今までの日常とは違う、駒ヶ根訓練所での月~土曜の基本的な1日の流れを話します。
起床:朝の点呼に間に合うように各自
6:30~7:10 点呼&朝の集い
ラジオ体操、ランニング
※雨天の場合は体育館にてラジオ体操&運動
7:20~8:30 朝食
この時間はシャワー浴可
8:40~11:40 語学
11:40~12:45 昼食
※役員会議が行われることがあります。
13:00~14:50 語学
※生活講座の時あり
15:10~17:00 生活講座
※オリエンテーション、語学自習の時あり
17:40~18:45 夕食
入浴は17:00~22:30
17時以降は基本的に自由時間ですが、
生活班会議や役員会議が行われることがあります。
22:30 点呼
点呼以降は基本自室在室です。
あくまで基本的な日常のスケジュールです。外出は朝5:30~8:35、昼11:40~12:50、夜17:00~19:00に可となってます。土曜は夜22時まで、日曜は5:30~22:00まで外出可です。
訓練所内では、入所中生活するための生活班と語学勉強のための語学班の基本2種類の班があります。生活班では班長や全体日直等様々な役員を決め、それぞれの会議が※役員会議です。また、訓練所内では様々なルールがあります。常に身分証を付けること、在所外出のプレート管理、時間厳守(5分前行動)、お酒持ち込み厳禁等、様々なルールのもと生活しています。多少の息苦しさも感じますが、赴任国や赴任先でもルールを守っていけるように訓練所内でルールを守ることも訓練の1つのようです。赴任後は今とは比べものにならないくらい習慣や生活スタイルが違うでしょうからね。
平成24年8月6日
暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
長野といえば涼しいイメージを持ちがちですが、駒ヶ根の日中も結構暑いです。省エネもあり冷房は付けず(施設内には冷房設備すら見かけませんが・・・・)日中は30°を超える部屋で勉強しています(^_^;)
暑いですが、晴れ渡った日は中央アルプス(木曽山脈)がすごくきれいに見ることが出来ます。でも夜は涼しく、窓を開けて布団をかけて寝ています。あまり睡眠時間もとれてないですが・・・応募から試験合格までをレポートさせていただきます。
JOCV、SVに応募する機会は、春と秋の年2回。
春:4月~5月初旬
秋:10月~11月初旬
同時期に日本各地で説明会も行われており、JOCVやSVのOB&OGから話を聞ける説明会もあります。
応募書類には、履歴書、志望動機、筆記試験、健康診断などがあります。 これらの書類が1次試験になります。 筆記試験はネット上に問題が掲載され、 PT(理学療法士)の場合、問題が数問あり記述解答するというものでした。
また、健康診断が重要です。発展途上国に派遣されるため、既往や現病、現状態が引っかかり不合格になる人が多いそうです。
▼一次試験合格発表
応募締切から約1ヵ月後、一次試験の合格発表
▼二次試験
二次試験の合格発表の数週間後、二次試験の日程発表があります。
合格発表の約1ヵ月後に、東京のJICA地球ひろばで二次試験が行われます。
職種別に日程が分かれており、2週間程に渡って行われます。
TOEIC等英語のスコアを持っていない人は当日に受験します。
今後は応募時にスコアを持っておかなければならなくなるみたいです。
面接は人物面接と専門面接の2回があり、 それぞれ受験者1人に対して面接官2人という方式で、15分ずつ程であったと思います。
人物面接は志望動機、自己アピール、在職中での役割、etc. 私の場合、東北地方太平洋沖地震発生の1年未満であったため、関連した質問もありました。
専門面接は病気や障害について広く浅く聞かれたという印象です。
腰痛について、ALSについて、上位と下位の運動ニューロン障害の見分け方、脊髄損傷のレベルの見分け方(C〇損傷であったら)、etc.
私は既往に腓骨神経麻痺で手術したことがあったため、面接後に再び呼ばれて既往歴に対して聞き取りと現状checkがありました。
▼二次試験合格発表
一次試験から数えて約1ヵ月後、合格発表があります。
ここから約3週間の間に意志確認表を提出しなければなりません。
この時点で家族や職場の理解・問題等やむを得ない理由で辞退する事も可能。
以上のように、 応募開始から試験合格まで最低約3ヵ月半の時間が必要となります。
簡単でしたが、ざっとこんなところでしょうか。
私はJICAに参加しますが、他にも非政府組織(Non Government Organization:以下NGO)等に参加する方法もあります。臨床運動障害研究会にもそのようなかたちで参加した経験があるスタッフもいます。また国内でもボランティア活動をすることは可能です。興味を持たれたら、身近なところから始める、自身に合うものから始める、まずはどんなものか触れてみることが大切だと思います。
文章ではなかなか伝わり難いところもあると思います。質問等あれば、臨床運動障害研究会までメールをいただくか、研修会時スタッフに声をかけていただければお答え出来る範囲内で対応させていただきます。
平成24年7月30日
この度、独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency:以下JICA)から青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers:以下JOCA)として9月からドミニカ共和国に派遣予定の清水と申します。
現在、平成24年度2次隊(以下H24-2)としての派遣にあたり、JICA駒ヶ根訓練所にて7月から65日間の派遣前訓練をうけています。現在1年間に3次隊が時期をずらして訓練し、訓練終了後それぞれの任国に派遣されていきます。