合同会社臨床運動障害研究会

ドミニカ共和国レポート

臨床運動障害研究会スタッフの清水康弘が、理学療法士として2012年9月より(2年間)ドミニカ共和国に赴任しました。
青年海外協力隊では、どのような面接・語学研修を経て海外へ飛び立つのか?また、現地でどのような活動を展開するのかをレポートさせて頂きます。
少しでも同じ目標を持たれた先生方のご参考になれば幸いです。

レポート9 明けましておめでとうございますm(__)m

平成25年1月30日


日本はずいぶん寒いようですね。雪も多いとか。こちらは相変わらずの気候なので、風邪引きが多いってことはないですが、蚊が年中飛んでるためデング熱の危険性も変わらずあります。先日同期隊員もデング熱にかかり入院していました。皆様も風邪などの病気には気をつけてお過ごし下さい。

日本だと着物を着てる人がいたり、おせち料理があり、TVも特番があり等々、普段の日常と変化がありますが、ドミ共ではそういった変化はなく新年を迎えたと感じることは少ないです。挨拶が「Feliz ano nuevo!」に変わったことくらいですかね(^_^;) でも先日、ドミ共日本大使が大使公邸で日本人と日系人を招待してくれ新年会が開催されました。「新年会」と名が付くだけでも新年を感じられ、また天ぷら等久しぶりに日本食に触れることが出来て楽しむことが出来ました。
ADRでは年末年始は12/29-1/1の4日間休みでした。ということで同期隊員10人と共にLas Terrenasという海岸に面した街で過ごしてきました。だいたい皆、1週間休みだったんで、僕だけ遅れて合流して先に帰りましたが、泳いで、日焼けして、新年花火を見、リラックスできました。現地の観光地である滝を見に行くため、馬にも初めて乗りました。3週間休みってな同期隊員もいましたが、僕は時間を持て余してしまいそうなのでこのくらいがちょうどイイ感じです。病院の長期休みは患者様にとっては困りますしね。とはいえ、休む時は休むというドミニカ人なので、患者様自身がRHに来たくても家族が送迎できなかったり、患者様自身が里帰りをしたりと、年末年始はいつもより患者数は少なかったですが。。。。 でも同僚も同様に2週間程の休暇をとっていたので、僕達の忙しさは変わらなかったですけど(>_<) 僕としては前職場を辞めて約5ヵ月は患者様に触ってませんでした。今回久しぶりに患者様に接したことで、症例に対して考えている時間や良くなっていく姿を見、そして何より患者様の笑顔や「ありがとう」って言葉を聞くと、改めてこの仕事の良さや楽しさを実感しているところです(^_^)v また今まで触れたことがなく僕一人だと向き合うことが難しい症例でも、日本にいるこの研究会で一緒させてもらっている先輩や仲間達がアドバイスや資料を送ってくれて助けてくれています。そういった人達のありがたみも同様に実感しています。

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新年を迎えたということは、僕もドミ共に来て3ヵ月が経ったということ。ということは次の隊次24-3も来るということで、スペイン語も片言やのに僕も先輩になってしまった(^_^;) 今回の隊次には同じADRで働く予定のOTとPOが含まれています。先日、25時間かけてドミ共に無事に到着し、面会もすることが出来ました。ADRでRHをしていて、POの協力や意見を聞きたいという症例に出くわすことがあります。今までは別地にいるPO隊員に相談していましたが、実際に症例を診るのと診ないのとではまた違いますからね。僕のJICAからの要望書の中には「連携」ということが記載されています。他職種と上手く連携をとり患者様を良い方向に改善させること、またその姿を同僚達に見せていくことで何か感じてもらえればと思ってます。

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レポート8 クリスマス

平成24年12月25日


今年もあとわずか。JOCVに応募してから早1年が過ぎましたが、昨年の今頃からは想像もしてなかった場所でのクリスマスとなり、年越しとなりそうです。

今年を振り返ってみると、年が明けてすぐ東京で2次試験、臨床運動障害研究会でご一緒させてもらってる先輩達とベトナム研修旅行、帰国するとJICA合格通知が来てて兄貴分や職場の先輩に相談しギリギリで返答、そこからスペイン語を勉強しながらの仕事で忙しく、気が付けば時間が過ぎてて退職し派遣前訓練が始まり、そして現在ドミニカ共和国にいます。ほんとあっという間でしたね。来年はどうなるんでしょうか。

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スペイン語でChristmasはNavidad。ドミニカ共和国は国民の大半がカトリック教徒です。そのためか正月よりNavidadの方が重要視されるみたいです。街中11月中旬には飾り付けがされていて、月末にはNavidad準備品はセール品となってました。ウチのHome stay先も11/10初旬からジングルベル音楽付の電飾が窓に点灯してました。TVは聞き難いし、勉強してたら気が散るし。。。。12月なら仕方ないけど早すぎるやろって感じでしたが(>_<) これも文化の違いですね。
街中ではNavidad一色。ここドミニカでは当然雪なんて降るわけもないですが、石?の上をスケート靴みたいなのを履いて滑るスケート場?も出現してました。そしてADRでも金曜日の午後から休診にして、職員に向けてのFiestaが中庭で開催されました。日本でいう忘年会みたいなものですね。飲んで、踊って。。。。何度も前へ連れて行かれて踊ったおかげで図らずもADR他部署に僕の存在を知ってもらえるイイ機会になりました(^_^;)

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今月はJICA事務所にて最終・中間報告会、安全対策会議がありました。 JOCV、SVには赴任後3,6,12,18,24ヵ月の計5回のレポート、そして12ヵ月後の中間と24ヵ月後の最終の報告会が課せられています。私も先日赴任後3ヵ月レポートを提出しました。現在、年4回の隊次が派遣されてるので年に4回報告会が開催され、今回は1年前に赴任された方々の中間報告、2年前に赴任され近々帰国される方々の最終報告がありました。上手くいった事、苦労した事等交えながら、中間の人はこれからの展望、最終の人は振り返り、自身の活動について報告してくれました。僕はまだ活動していくことについて模索中ですが、今後中間、最終とイイ報告が出来るように頑張っていきたいですね(^_^)v 安全対策会議は、改めて身が引き締まる思いでした。ドミニカ共和国は以前の掲載した写真からもずいぶん発展してるように見えます。人も世話好きですごくイイ人達が多く、愛想もよく知らん人でも行きあって挨拶したり。しかし発展途上国であり貧富の格差が非常に大きく、そして銃社会です。拳銃を使った強盗もよくあり、多くの一般人が護身のため銃を携帯しています。ADRにも銃強盗にあい、脚や手指を失ったという方も来ていました。事務所所長が「場所、時間、オケーションを間違えないように!」とよくおっしゃいます。アジア旅をしていた時は気にもしていなかった、夜間に大きなバックパックを抱えて長距離バスから降りて歩くなんて、この国では鴨がネギ背負ってる状態なんですね(^_^;) ドミニカ共和国のボランティアは夜間の徒歩移動は禁止されており、夜間タクシー待ちも家の中で待つ等のルールがあります。そのためそして先に書いた夜間のNavidad電飾についても、きっと家の中に人がいることを示す防犯対策の1つでもあるんでしょう。しかし、最近では昼間に路上拳銃強盗があったり、車に乗っていても襲われたりと治安も悪くなってるとか。。。。 悪い意味で慣れずに気を引き締めて生活していきたいと思います。

レポート7 赴任

平成24年11月28日


こんにちわ。

日本では紅葉も終盤で、徐々に寒くなってきている頃でしょうか。
ドミニカ共和国も北半球に在るため、徐々に過ごし易くなってきました。雨期も終盤にかかり、毎日あったスコールも最近はほとんどありません。
日中は日差しがキツく暑いですが、夜間は扇風機を使うことなく窓を閉めて寝れるようになってます。とはいえ服装は半袖、短パンなんですが(^_^;)
語学学校も終了し、ドミニカ共和国在日本大使表敬を経て、11/1に経済計画開発省庁(以下MEPYD)にて着任式がありました。通常はJICA事務所があるビル内で行っているそうなのですが、今回のMEPYDで行うのは異例とのこと。ドミニカ共和国の国際協力副大臣や日本大使なども出席していただき、23-2隊員計18名(SV8名、JV10名)とそれぞれの赴任先関係者が出席しての大イベントとなりました。TVや新聞の取材も来ていて、この写真は翌日の新聞に載ったものです。イベント後、品のあるご老人が僕の名前を呼び話しかけてきました。何を言ってるのかほとんど解らず愛想笑いだけしてたら、そのご老人はADRの創始者であることが後で判明しました。。。。ドミニカ共和国で結構な有力者らしいのですが、愛想はイイ奴だと思ってもらえたとポジティブに考えときます(^_^;)

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赴任にあたり11月から住居が替わりました。基本的にSVは自身で探したアパートを借りて、JVは赴任先が斡旋してくれたHome stayでの滞在となっています。それぞれJICAの審査(2F以上の住居か、窓や玄関に鉄格子は付いているか、カギは3つ以上あるか等)を経てきています。私は長年ADRでNs.として働き、今は退職されている方のお宅でHome stayとなりました。彼女は以前ADRのOT隊員を受け入れた経験があり、また元職員のためADRやRHへの理解がありいろいろと助かります。
私が活動するADRですが、ポリオの後遺症がある子供の母であるMary Perez Marranziniが1963年に創立したNGO団体です。来年には国土に30支部を持つドミニカ共和国では大きな医療系組織です。私がいる本部ではDr.部門、PT部門、 OT部門、PO部門、MSW部門などがあり、そして養護学校も併設されています。本部では今までOTや養護教諭など受け入れてきたようです。PTは過去に支部で受け入れがあったようですが、本部では今回が初とのことです。

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仕事の方ですが、今月前半戦はほぼ見学実習(^_^;) スタッフの顏と名前を覚えコミュニケーションをとっていき、仕事の流れや治療風景等の見学しながら、今後自分がどのような活動をしていくのか考えていました。後半からは少しずつ治療に参加出来、週に1回ずつOT部門とPO部門の見学にも行っています。治療に参加したり同僚に意見を求められても、まだまだ語学が未熟なため、患者様も含めしっかり説明が出来してやれないもどかしさがあります。PTスタッフ関係者が30人近くいて、それを覚えるだけでも大変だったので、スペイン語が話せるようになるのかホントに心配になってきました。。。。(>_<)
また今後少しずつ、施設の紹介もしていきますね。

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