合同会社臨床運動障害研究会

ドミニカ共和国レポート

臨床運動障害研究会スタッフの清水康弘が、理学療法士として2012年9月より(2年間)ドミニカ共和国に赴任しました。
青年海外協力隊では、どのような面接・語学研修を経て海外へ飛び立つのか?また、現地でどのような活動を展開するのかをレポートさせて頂きます。
少しでも同じ目標を持たれた先生方のご参考になれば幸いです。

レポート6 ドミニカ共和国より

平成24年10月30日


ドミニカ共和国に来て,早くも1ヵ月が過ぎました。第一印象としては、「暑い!」ってことですかね。そして首都に関してはイメージと違い、IKEAやKrispy Kreme Doughnutsがあり、大きなモールには高級店もあるため、随分発展しているといった印象を受けました。しかしその反面、ゴミの分別等行われておらず環境への意識は低いようです。そのため街の側溝にもゴミが溢れ、スコール後の大水たまりの原因になっているようです。写真ではキレイに見えるカリブ海も首都周辺ではゴミが浮き、とても入れる状態ではありません。そのため同期の者には、環境教育やゴミ処理といった隊員もいます。

スクリーンショット 2013-11-24 13.26.56

ドミニカ共和国は、西インド諸島の大アンティル諸島のイスパニョーラ島東部に位置する共和制国家です。大アンティル諸島で二番目に大きな島であり、同島西部にあるハイチと国境を接し、島の約2/3の面積を占めています。海を隔てて東にプエルトリコが、西にキューバとジャマイカがあります。首都はサントドミンゴで私の任地でもあります。言語はスペイン語、時差は日本-13時間です。
気候は熱帯のサバナ気候に属するそうですが、海洋性を帯びているため過ごしやすいそうです。夏期は5~11月で雨期に当たり、6~11月はハリケーンが飛来します。こちらにきて約1ヶ月間で、直撃ではなかったにせよ1度ハリケーンを体験しました。12~3月は北大西洋寒気団の影響を受けるそうです。
年平均気温は約32℃を超えることは稀で、季節風の影響で過ごしやすいとのこと。しかしこの1ヶ月の日中の暑さは半端なかったですが。。。。年平均ですからね。冬季の標高の高い場所の気温は氷点下に達する場所もあるそうです。
どこの国に派遣されても、まず語学学校に通うようです。ドミニカ共和国の場合、4週間語学学校に通います。その間の生活は語学学校から斡旋された家でHome stay生活です。この間はスペイン語の習得と共に、ドミニカ共和国の習慣や生活に慣れていくための準備期間といったところでしょうか。
この期間中に配属先Asociacion Dominicana de Rehabilitacion(以下、ADR)で勉強会があり、Santiagoで働く先輩隊員のOT、POと共に参加しました。その際、施設見学とカウンターパート(現地施設で受け入れを担当する人物)を紹介してもらいました。今後、11/1に着任式を経て、各々の任地にてボランティア開始となる予定です。しばらくは何も出来ず、見学実習の時のようにうろうろするだけでしょうが、頑張っていきたいと思います。

スクリーンショット 2013-11-24 13.26.17

レポート5 最終試験合格

平成24年9月26日


最終試験に無事合格し訓練所を卒業することが出来ました。卒業試験が終わってからは、御接見、派遣前オリエンテーション、修了式、掃除&後片付けなど忙しく過ごし、卒業後は友人と会ったり、公式行事として県庁と市役所の表敬訪問がありバタバタ過ごし、現在は出発準備に追われ。。。。といった感じでゆっくりする間もないといった感じです。

終了式時の駒ヶ根は蕎麦の花も満開で稲もよく実り、秋が始まってきたという感じでした。こうやって写真を見ると懐かしく思い返されますが、前を向けばいよいよ派遣日が近付いてきています。言葉がまだまだということもあり不安もたくさんありますが、楽しみはそれ以上にあります。

スクリーンショット 2013-11-24 13.25.04

派遣前訓練自体なかなか経験することが出来ないものです。65日間しんどくもあり、楽しいものでした。訓練には様々な年齢、経験、思いを持つ人達が集まっています。普段の日常では一度にこれだけたくさんの人達とは知り合えないです。いろいろと話をすることができ、私自身すごく勉強になりました。おかげで派遣前訓練はすごく思い出深いものとなりました。
私はドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴのNGOリハビリテーション協会に派遣される予定です。要望調査票にはいろいろ幅広く業務内容が記されていましたが、今回新規案件ということもあり実際行ってみないと本当のところは分からないようです(^_^;) 焦らずまずは言語をもっと勉強しながら、周りをよく見て生活に慣れていこうと思います。
ということで、次のレポートはドミニカ共和国からになります。

スクリーンショット 2013-11-24 13.24.58

レポート4 派遣前訓練(語学講座、生活講座)

平成24年9月6日


早くも9月ですね。訓練も残すところわずかになってきました。過ぎればあっという間ですが、道中はたいへんなものです。しかし、我々が行ってきた臨床実習と比べると・・・・全然楽しいですがね(^-^)

今回は派遣前訓練(語学講座、生活講座)についてお話をしたいと思います。

JOCVまたSVは、日本とは異なる自然・社会条件のもので、現地の人々と協力活動を展開するのに必要な異文化理解力、技術力、コミュニケーション・スキル、さらに、持続する情熱、心身の健康が求められます。そのためJICAは応募者の選考をとおし、①ボランティアの適正、②心身の健康、③技術・技能、ならびに④語学訓練を受けるに必要な素質を有していると認められた者に対し、

①国際協力の現状とボランティア事業を理解する
②現地における実際の生活や活動に必要な語学力を身につける
③異文化理解、活動手法、任国の事情について必要な知識、考え方を持っている
④安全対策および心身の健康管理の知識を身につける
を到達目標とする派遣前訓練を実施し、JICAボランティアに必要な要素を身につけるものとしています。

語学講座は、名の通り任国の主言語を学びます。現在は英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、ウズベク語、バングラ語、キルギス語、シンハラ語と様々な語学が学ばれています。訓練期間中には中間テスト、最終テストがあるため大変です。また赴任後活動していく上でコミュニケーションをとる大切な手段となりますので、いい加減には出来ません。訓練期間中にはTarget Lugeage Weekというものがあり、1週間学習言語しか話してはいけない週も設けられていたりもします。なかなかそんな訳にもいかないですが。。。。ちなみに、写真を見てどれがどの言語か解りますか?(^_^;)

前回の報告の中に、KTC内では身分証を首から下げると話しましたが、そのストラップの色で勉強している言語が一目で判るようになってます。ちなみにスペイン語は赤です。

生活講座は、「国際協力/ボランティア事業講座」、「異文化理解/活動手法講座」、「安全管理/健康管理講座」の大きく3つのカテゴリーに分かれ、それぞれの分野を学習していきます。こちらも、各種分野に対してレポートとテストが課されています。

語学講座、生活講座を前回紹介した「1日の流れ」の形で日々学習を積み重ねていきます。これらを受講する際は基本的にスーツの着用が義務となります。しかし夏はクールビズ対応可となっていますので、ネクタイをしているのが苦手な私としては非常に助かります。

訓練期間も残りあとわずか。その前にテストという関門がありますが、残りの訓練生活を楽しみながら頑張っていきたいと思います。

スクリーンショット 2013-11-24 13.23.00

9 / 10« 先頭...678910